犯人の575は崖の上
「ここを真っ直ぐ行って、
上手に出てフレームインして、
最初の信号をキューにして、
下手の大きなビルなめに、
少し食われた感のある小さなビルから、
ショットのアオリで、
三階をバミって下さい」
大袈裟に指を何度も鳴らしながら、
男はわけの分からない説明を並べた。
「見切れそうになるから、
注意してロケハンしなさい」
男は切抜きを返すと、コートの襟をぐっと立てた。
「それじゃあ、
これで撤収しますね・・・・おつかれ」
******
「さぁ、今日もフレームインして、
仕事わらっちゃってくるかなぁ・・・
いやぁ、昨日寝てないから、
頭がオーバーラップしちゃって・・・
お?霧山!
何、バミってんの?」
「バミ・・・バミってるって、なんでしたっけ?」
「まぁ、ドラマに出られなかったのが悔しいのは分かるけど、
あんまり、フレームアウトすんな・・・
じゃあ、ケツカッチンなんで、マキでいきます!
メシ押しでね!」
本当に気の毒な人。
しずかは心の中でそうつぶやいた。
上手に出てフレームインして、
最初の信号をキューにして、
下手の大きなビルなめに、
少し食われた感のある小さなビルから、
ショットのアオリで、
三階をバミって下さい」
大袈裟に指を何度も鳴らしながら、
男はわけの分からない説明を並べた。
「見切れそうになるから、
注意してロケハンしなさい」
男は切抜きを返すと、コートの襟をぐっと立てた。
「それじゃあ、
これで撤収しますね・・・・おつかれ」
******
「さぁ、今日もフレームインして、
仕事わらっちゃってくるかなぁ・・・
いやぁ、昨日寝てないから、
頭がオーバーラップしちゃって・・・
お?霧山!
何、バミってんの?」
「バミ・・・バミってるって、なんでしたっけ?」
「まぁ、ドラマに出られなかったのが悔しいのは分かるけど、
あんまり、フレームアウトすんな・・・
じゃあ、ケツカッチンなんで、マキでいきます!
メシ押しでね!」
本当に気の毒な人。
しずかは心の中でそうつぶやいた。
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